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テキサス州の寒波被害の中、高級リゾートに逃げた共和党上院議員

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

 120年ぶりとも言われる大寒波に見舞われ、停電、断水など大被害の出たテキサス州。2月20日、バイデン大統領はテキサス州を含む南部への非常事態宣言に加えて、大規模災害宣言を行い、連邦政府からの大規模な援助を約束した。

 テキサス州といえば言わずと知れた、保守派共和党多数のレッドステートである。11月の大統領選ではトランプ前大統領が勝利しただけでなく、12月にはテキサス州司法長官らがウィスコンシン、ペンシルヴェニアなど4つの州でのバイデン勝利の選挙結果は無効であるという、根拠不明の提訴を行った。連邦最高裁にあっさりと訴えを退けられたものの、大統領選の結果を覆そうと、最後まであがいた州でもある。

 今のバイデン大統領の位置にいるのがトランプ氏だったなら、この大災害を絶好の復讐の機会に利用したであろう。最終的に援助を出すまでに、昨年(2020年)の春にニューヨーク州に対して行ったように、知事や市長を罵り、思う存分言葉でいたぶり、自分の権力と社会的影響力を心ゆくまで楽しんだに違いない。

 だがバイデン大統領はかねて「私は自分に投票してくれた国民にも、しなかった国民にも、同じように仕えるつもりだ」と公言していた通り、恩に着せるような言動は一切見せず、あっさりとテキサスに援助の手を差し伸べた。

 またニューヨーク州民主党下院議員のアレクサンドリア・オカシオ・コルテスは、テキサス救済基金を募って500万ドルを集め、近日中にテキサス入りして地元の民主党議員と協力し合い、必要物資を州民たちに配給する予定だという。

アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員拡大アレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(民主党)

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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で、2018年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。ほかに『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

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