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テキサス州の寒波被害の中、高級リゾートに逃げた共和党上院議員

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

非常事態発生中にカンクンへ行ったクルーズ

テッド・クルーズ上院議員(共和党)=撮影・ランハム裕子拡大テッド・クルーズ上院議員(共和党)=撮影・ランハム裕子

 さてそんな中で、テキサス州の共和党の政治家たちは、何百万人もの州民が電力を失い、凍死の恐怖と戦っている間に何をしていたのだろうか。

 2016年大統領予備選の共和党候補者でもあったテッド・クルーズ上院議員は、なんと2月17日水曜日に家族を引き連れてメキシコの高級リゾート、カンクンへ出発。しかもこの非常事態中に、地元の警察に空港での警護要請まで出していた。

 クルーズ上院議員は共和党の中でもトランプを徹底的に支持する過激な発言で知られ、1月6日の連邦議事堂襲撃事件で、暴動の発生を挑発した責任者の一人としても名前を挙げられていた。また昨年8月にカリフォルニア州で電力不足による節電対策が必要になった際に、ツイッターで「カリフォルニアでは今や文明の基本である安定した電力すら供給できない。(中略)みんな、冷房が嫌いであることを願っているよ」と皮肉った。

 そのクルーズが家族と一緒に、テキサスの停電被害者を後にしてヒューストン空港から出国する様子はたちまちニュースとなり、当然のごとくSNSでも大炎上の嵐となった。

 2024年にはまた大統領選への出馬を狙っているといわれるクルーズ上院議員、あまりの非難の声の大きさに、さすがにまずいと気が付いたのだろう。翌日木曜日には、家族をリゾートに置いたままヒューストンへ戻ってきた。

 クルーズ上院議員は当初「娘たちを送っていっただけ」と主張したものの、ユナイテッド航空が元々彼の戻りのチケットは土曜日であったことを認めると

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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で、2018年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。ほかに『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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