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結婚しても「本姓」は出生姓のまま フランス

【1】夫の姓を通称に使用している女性が8割

プラド夏樹 フリージャーナリスト

使用できる通称の範囲が広がることが人々の意識を変えた

 それまでは妻は好むと好まないとにかかわらず社会で「〇〇夫人」と呼ばれ、自分もそのように名乗っていたのだが、「通称に関する 1985年12月23日法」が発効された1986年から、通称として、私生活、家族生活、社会で、職場で、出生姓ではない下記3つの姓を正式に使用し、身分証明書上で出生姓の横に明記することができるようになった。銀行口座名や年金受給者名として、また行政上の届け出でも使用可能だ。

1. 妻が夫の姓を使用。
2. 出生姓が父親の姓であるならば、通称として母親の姓を使用。
3. 男女ともに自分の姓と婚姻関係にある相手の姓をハイフンでつなげた複合姓の使用。

 そして、遅ればせながら2012年から男性も妻の姓を通称として名乗ることができるように

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筆者

プラド夏樹

プラド夏樹(natsuki prado) フリージャーナリスト

プラド夏樹 1963年生まれ。慶應大学文学部美学美術史学科卒、ベルサイユ国立地方音楽院卒。パリ市サン・シャルル・ド・モンソー教会主任オルガニスト。単著『フランス人の性 なぜ「#MeToo」への反対が起きたのか』(光文社新書)でフランスの性教育について紹介。共著に、『コロナ対策 各国リーダーたちの通信簿』(光文社新書)。フランス在住。