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デジタル教科書への転換による学力低下リスク

読解における紙の優位性を示す科学的根拠に目を向けよ

大森不二雄 東北大学教授

読解における紙の優位に無自覚でデジタルを好む子供達

 さらに、要注意の研究成果も出てきている。イスラエルの小学校5・6年生(計82人)を対象とした調査研究(Golan, Barzillai & Katzir 2018)によると、読解において紙の方がコンピュータに勝るにもかかわらず、子供達はコンピュータで読む方を好むとの結果となっている。

 また、別の実証研究(Halamish & Elbaz 2020)は、イスラエルの小学校5年生38人を対象とした調査の結果、読解におけるデジタルに対する紙の優位性は、各児童が紙とデジタルのどちらを好むかに関わらず、コンピュータ利用習慣とも無関係であることを見い出している。

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筆者

大森不二雄

大森不二雄(おおもりふじお) 東北大学教授

京都大学文学部卒業、Ph.D.(ロンドン大学教育研究所)。専門は教育政策・教育社会学。1983年文部省入省後、在英大使館、岐阜県教育委員会、在米大使館を含め、行政に従事し、文部科学省にてWTO貿易交渉等を担当した後、2003年から熊本大学教授、首都大学東京教授を経て、2016年より東北大学教授。著書に、『「ゆとり教育」亡国論』(2000年、PHP研究所、単著)、『IT時代の教育プロ養成戦略』(2008年、東信堂、編著)、『拡大する社会格差に挑む教育』(2010年、東信堂、共編著)、『大学経営・政策入門』(2018年、東信堂、分担執筆)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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