メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

池江璃花子の東京五輪出場決定で「開催支持率が急上昇」に思う

コロナ禍を広げないために最善を尽くすこと、必要な犠牲を受け入れる覚悟を

小林信也 作家・スポーツライター

池江選手のお陰で、ほくそ笑む人々

 池江選手の出場決定で、「それなら見たい、やってほしい」と、人の気持ちが動くのは、「スポーツの力」の証明でもある。スポーツは、それほど社会全体を変える原動力になる。コロナ禍で暗くふさぎ込みがちだった多くの日本人が池江選手の活躍で励まされ、自分も「負けていられない」という気持ちになった。そういうエネルギーや影響力がスポーツにはある。だからこそスポーツの普及振興は重要だし、その象徴ともいえるオリンピックの開催は「意義あるものだ」とスポーツ人たちは信じている。

白血病の公表から2年、東京五輪の出場を決めた池江璃花子選手拡大白血病の公表から2年余、東京五輪の出場を決めた池江璃花子選手

 だが、本来すべき努力や発信を十分にしていないのに、池江選手のお陰で東京五輪開催が追い風に転じ、ほくそ笑む人々がいるとすれば、そこには許されざる思いが残る。

 その人々とは、

・・・ログインして読む
(残り:約1388文字/本文:約3059文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

小林信也

小林信也(こばやし・のぶや) 作家・スポーツライター

1956年、新潟県生まれ。慶応大学法学部卒。『POPEYE』『Number』のスタッフライターを経て独立。『「野球」の真髄──なぜこのゲームに魅せられるのか(集英社新書)、『子どもにスポーツをさせるな』 (中公新書ラクレ)、『高校野球が危ない!』(草思社)など著書多数