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婚姻時の改姓を禁じた法改正で夫婦別姓に大転換 ギリシャ

【5】選択肢をなくすことで女性を圧力から解放

有馬めぐむ フリージャーナリスト

法改正が女性の意識も改革、大学進学、社会進出が顕著に

 83年の法改正は、確かにギリシャ女性の意識を変えた。女性の大学進学率や社会進出率を押し上げたのだ。職業上、改姓するとそれまで積み上げてきたキャリア形成に影響する。特に研究職などで業績、論文等は研究者の姓名に紐づけられるため、改姓すると不利になる。しかし婚姻時の改姓は法的に認められなくなり、ギリシャの女性は姓とキャリアのジレンマから解放されたのだ。

 2008年、中道右派の保守政党、新民主主義党(ND)の政権下、婚姻時に自分の出生姓と配偶者の姓を並記する複合姓が選択肢に加えられた。しかし

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筆者

有馬めぐむ

有馬めぐむ(ありま・めぐむ) フリージャーナリスト

在ギリシャ。日本の出版社で記者職を経験。国際会議コーディネートの仕事でギリシャに滞在し、2007年よりアテネ在住。ギリシャの財政危機問題、難民問題、動物保護など、多角的に日本のメディアに発信中。主著に『動物保護入門 ドイツとギリシャに学ぶ共生の未来』(世界思想社 2018年 共著)『「お手本の国」のウソ』(新潮新書 2011 年 共著)など。