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東京オリンピックに一般のアメリカ人の関心が悲しいほど低い理由 

「オリンピック? いつなの? 東京だっけ? 夏の? 冬の?」

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

アメリカ人がオリンピックに無関心の理由

 もっともオージュさんのように、東京オリンピックの成り行きに注目しているアメリカ国民はごく少数派である。筆者の住むニューヨークでは、一般人の間での東京オリンピックに対する関心は、ごく控えめにいって、非常に低い。

 「東京で本当にオリンピックができると思う?」とこちらから話題にすると、よほどのスポーツファンでない限り、ほとんどの場合「オリンピック? それって、いつなの?」「東京だっけ?」「夏の? 冬の?」という、悲しいほど薄い反応が返ってくる。

 これほどの無関心のそもそもの理由は、パンデミックとは直接関係ない。知り合いのスポーツエージェントはこう本音を漏らす。

 「2018年平昌、2020年東京、2022年北京と3度のオリンピックが、連続してアジア開催になったことは、アメリカ人にとってちょっと気分が白けたと思う。PyeongChang、Tokyo、Beijingと都市の名前を並べても、それがどこの国なのかすら知らない米国人も、少なからずいるのが現実ですから」

 これはアメリカに限った話ではないが、開催地が自国か近国かどうかで、人々の興味の度合いは天地の差が出る。特にアメリカの国民は、

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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で、2018年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。ほかに『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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