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【1】歪められた「朝鮮人虐殺」の史実

先行研究無視や学術的な不備が指摘されるラムザイヤー論文

加藤直樹 ノンフィクション作家

専門家が指摘する学術的な不備

 ラムザイヤーの専門である経済学の世界からは、「『太平洋戦争時における性契約』について憂慮する経済学者による連名書状」という共同声明が発表された。声明は論文について「経済学の言語を利用し一切根拠のない歴史的主張を試みている」と批判。論文掲載を予定する学術誌に対しては「我々の学問分野には学術的および倫理的な基準が維持されるべきである」と撤回を求めている。連名者には、ノーベル経済学賞を受賞した米国の経済学者である、スタンフォード大学のポール・ミルグロム教授とハーバード大学のアルヴィン・ロス教授の名前もある。彼らはまさにラムザイヤーと同じ「ゲーム理論」の研究者だ。

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筆者

加藤直樹

加藤直樹(かとう・なおき) ノンフィクション作家

1967年、東京生まれ。出版社勤務を経てフリーランスに。著書に『九月、東京の路上で――1923年関東大震災ジェノサイドの残響』(ころから)、『NOヘイト!――出版の製造者責任を考える』、『さらば、ヘイト本!――嫌韓反中本ブームの裏側』(ともに共著、ころから)、『戦争思想2015』(共著、河出書房新社)、最新刊に『謀叛の児――宮崎滔天の「世界革命」』(河出書房新社)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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