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東京五輪・令和3年夏の敗戦

開催に向けた「なし崩し」の意思決定

前田哲兵 弁護士

総力戦研究所による戦局シミュレーション

 そういった状況を見ていて、私はある書籍を思い出した。

 元東京都知事で作家の猪瀬直樹氏による『昭和16年夏の敗戦』だ。同書は、太平洋戦争に突き進んでいった際の日本の意思決定のあり方を描いたものである。

 私には、その意思決定のあり方と、今回のオリンピック・パラリンピック開催に向けた意思決定のあり方が、本質において酷似してい

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筆者

前田哲兵

前田哲兵(まえだ・てっぺい) 弁護士

1982年、兵庫県生まれ。前田・鵜之沢法律事務所所属。企業法務を中心に、相続や交通事故といった一般民事、刑事事件、政治資金監査、選挙違反被疑事件などの政治案件や医療事故も扱う。医療基本法の制定活動を行うほか、日本プロ野球選手会公認選手代理人、小中学校のスクールローヤーとしても活動中。著書に『業種別ビジネス契約書作成マニュアル』『交通事故事件21のメソッド』等。事務所HP:https://mulaw.jp/

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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