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オリパラ開催に間に合わない!~介護職に対するワクチン接種の問題点(上)

いのちを軽視されている仲間たちの声を聞け

白崎朝子 介護福祉士・ライター

入所施設にコロナを持ち込まないために

 首都圏にある社会福祉法人A(以下、法人A)では、高齢者入所施設に関しては、自治体主導で6月に利用者と同時に職員もワクチン接種をした。

 だが同敷地内にある障害者の入所施設B(以下、施設B)では、利用者と職員の同時接種はなされなかった。65歳以上の利用者に関しては、「インフルエンザワクチン接種をしている嘱託医等に依頼し、依頼できたら区に知らせてください」といった対応だった。幸い6月になり、64歳以下の利用者の優先接種も検討されるようになった。

 もし国や自治体がオリンピック下で、クラスターを起こしたくないと本気で思っているのなら、医療従事者と同様に、入所施設の職員への優先接種をやるはずだ。

 現在、高齢者、障害者に限らず、どこの入所施設でも入居者の外出、通院、訪問医療は最小限にし、外部ボランティアも中止、面会も制限もしている。施設Bも同様の対応を1年半近くしてきた。

 感染リスクが一番高いのは、1時間以上(人によっては2時間以上)かけ、満員電車で通勤してくる職員たちだ。施設Bでは50人以上の職員が働いているが、施設Bの所在地は都内でも特に家賃が高いため、低賃金の

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筆者

白崎朝子

白崎朝子(しらさき・あさこ) 介護福祉士・ライター

1962年生まれ。介護福祉士・ライター。 ケアワークやヘルパー初任者研修の講師に従事しながら、反原発運動・女性労働・ホームレス「支援」、旧優生保護法強制不妊手術裁判支援や執筆活動に取り組む。 著書に『介護労働を生きる』、編著書に『ベーシックインカムとジェンター』『passion―ケアという「しごと」』。 2009年、平和・ジャーナリスト基金の荒井なみ子賞受賞。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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