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「五輪閉会も、まだやっと折り返し地点」 中村英正・組織委員会MOC(運営統括)チーフに訊く

パラリンピック開幕へ、収穫と課題は

増島みどり スポーツライター

1万人にルールを徹底する難しさ

 閉会を前にした8月7日、中村は大会中のコロナ対策をまとめる会見を行った。選手、大会関係者に延べ約60万件の検査を実施。うち陽性者は138人(8月6日時点)、陽性率は0.02%だった。7月1日以降、バブル内外でADを持つ430人(7日時点)が陽性と判明しており、内訳は組織委からの業務委託先の業者が236人で最も多く、大会関係者は109人、選手が29人、報道関係25人、ボランティア21人、組織委職員が10人となる。

 選手村はどうか。21の居住棟に1万8千のベッドが置かれた村内の感染者は、7日時点で33人、入院治療を受けたのは3人。来日後に陽性判定を受け(濃厚接触者疑いも含め)出場できなくなった海外選手は、ギリシャのアーティスティックスイミングなどで19人。クラスター(感染者集団)は大会終盤にギリシャ選手らの例があったが、選手村内での感染経路ではなかったと保健所が認定しており、ワクチン接種と感染予防対策として定めたガイド「プレーブック」は、一定の効果を示したといえる。

 一方で期間中、IOCと組織委員会は、観光目的で選手村から外出したジョージアの柔道選手を含み、

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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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