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体操にエキシビション文化を~新たな魅力発信へ、フィギュア手本にプロジェクト始動

アテネ金の水鳥氏主宰、トップ選手・OB出演―スポーツの新たな価値を創造

増島みどり スポーツライター

米国では女王バイルスが五輪後にツアー、世界陸連はスイスの街中で棒高跳び大会

 FIG(国際体操連盟、渡辺守成会長)が運営する体操には、男子6種目、女子4種目で行われる体操競技に、新体操、トランポリン、スポーツアクロ体操、スポーツエアロビクス、さらに18年からパルクール(身体のみを使い、障害物を乗り越える=日本体操協会HP)など多数の分野があり、これらを融合するイベントには未知数の魅力がある。

拡大東京五輪の体操女子種目別決勝の平均台の演技を終え、笑顔を見せる米国のシモーン・バイルス=2021年8月3日、有明体操競技場
 今回の東京五輪で「メンタルヘルスの問題」と自らが抱える精神的な困難を公表して、競技中にもかかわらず棄権した体操の女王、シモーン・バイルス(米国)は、「ゴールド・オーバー・アメリカ・ツアー」を主宰する。五輪後の今年9月から11月まで、米各都市で自身を含めた20人ほどのチームで、音楽ライブのように床運動や、段違い平行棒を演技し、幅10㌢の平均台で物語を表現。体操をエンタメとして広げ、各地で大好評を博した。大谷翔平が所属するMLBエンゼルスの本拠地、アナハイムの「ホンダセンター」にも1万人ものファンが詰めかけた。
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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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