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全米フィギュアスケート選手権は感染者が続出。北京五輪はどうなるのか?

田村明子 ノンフィクションライター、翻訳家

万全の予防策を設けたUSFS

 そんな中で開催された全米選手権では、USFSも万全の予防策をとった。

 関係者は到着の78時間以内に受けたPCRの陰性結果の提出を義務付けられ、ワクチン接種を終えていない人々は、さらに到着時に簡易検査を受ける。またワクチン接種の有無に関わりなく、関係者全員に到着後4日ごとに簡易検査を受けることが義務付けられた。

 ミックスゾーンでは選手とメディアの距離が5メートルほどあり、記者会見場も椅子の間のスペースは十分にとってある。現地に来た記者の数も普段に比べて半数ほどで、Zoom取材を選んだ記者も多かった。

全米選手権の記者会見は距離をたっぷり取っておこなわれた=撮影・筆者拡大全米選手権の記者会見は距離をたっぷりとっておこなわれた=撮影・筆者

 またUSFSは普段はずっと会場につめたきりの記者たちのために食事も提供してくれたが、今回は飲料水とコーヒーなど最小限のものだけ支給され、飲食用のラウンジスペースも割愛された。

 それでも、日々関係者の感染は増えていった。

次々増えていった感染者たち

 最初に発表された感染者は、昨年の全米ペアチャンピオン、アレクサ・クニエリムのパートナー、ブランドン・フレイザーだった。少し喘息の傾向があるというフレイザーは発熱もあったという。関係者たちの間で動揺が走ったが、これはほんの始まりに過ぎなかった。

2021年11月のNHK杯にも出場したアリサ・リュウ 拡大2021年11月のNHK杯にも出場したアリサ・リュウは陽性により全米選手権のフリーを欠場した
 次の感染者は元全米女子チャンピオン、16歳のアリサ・リュウだった。SPを終えて3位になった後、
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筆者

田村明子

田村明子(たむら・あきこ) ノンフィクションライター、翻訳家

盛岡市生まれ。中学卒業後、単身でアメリカ留学。ニューヨークの美大を卒業後、出版社勤務などを経て、ニューヨークを拠点に執筆活動を始める。1993年からフィギュアスケートを取材し、98年の長野冬季五輪では運営委員を務める。著書『挑戦者たち――男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で、2018年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。ほかに『パーフェクトプログラム――日本フィギュアスケート史上最大の挑戦』、『銀盤の軌跡――フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道』(ともに新潮社)などスケート関係のほか、『聞き上手の英会話――英語がニガテでもうまくいく!』(KADOKAWA)、『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)など英会話の著書、訳書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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