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嶋川武秀市議が訴える「高岡ポジティブ条例」案にネガティブな理由

赤木智弘 フリーライター

 昨年(2021年)10月31日に行われた富山県高岡市議選で、漫才コンビ「母心」の嶋川武秀氏がトップ当選。漫才師を続けながら市議会議員としての活動をスタートした。

 僕は母心の漫才は見たことがないが、よく聞くラジオ番組でリポーターをしていたことから名前だけは知っていた。選挙後にそのラジオに出演したときに「市議会議員になった」と報告していた。

 僕は単純に「凄いなー」と思っていたし、彼の今後の活躍を楽しみにしていた。

富山県高岡市議会で初めての一般質問に立った嶋川武秀市議=2021年12月14日拡大富山県高岡市議会で初めての一般質問に立った嶋川武秀市議=2021年12月14日

 しかし先日、彼の打ち出した政策がTwitterで話題になると、そこに疑問符を付けざるを得なくなった。

 それは「高岡ポジティブ条例」という政策である。

 嶋川氏は「(高岡市民に)『昔は良かった』というネガティブな発想」があることから、地元の文句やそこにいる人の悪口を言わないことなどを条例にしたいと主張する。その上で「ネガティブな発言があったら『条例違反ですよ』と言える」ような条例にしたい。そう述べている。

 いやー、ポジティブ条例か。

 ゲーム「パラノイア」の台詞ではないが「ポジティブは義務です、市民」とでも言いたくなるような、ディストピア小説そのものの世界観である。

 ポジティブを義務化するなんて、漫才のネタとしてなら面白い題材かも知れない。しかし市議会議員の考え方としては、あまりに幼すぎやしないだろうか。

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筆者

赤木智弘

赤木智弘(あかぎ・ともひろ) フリーライター

1975年生まれ。著書に『若者を見殺しにする国』『「当たり前」をひっぱたく 過ちを見過ごさないために』、共著書に『下流中年』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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