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敗北から何も学びとらないことは、大いなる恥辱

[1月15日~1月21日]東大前事件、宮内鎮雄さん、CLP、枚方市保健所……

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

1月15日(土) 朝、ニュースで大学入学共通テストが行われた本郷の東大近くで無差別襲撃事件が発生し、複数の人が負傷、高校生が逮捕されたという。ニュース速報が入った。一体何が起きているのか。まだ情報が錯綜していてよくわからない。

 『報道特集』のオンエア日。自宅からTBSへの移動がてら、書店で購入した『週刊金曜日』をパラパラめくっていたら、2001年1月30日に放送されたNHK教育テレビ(Eテレ)の「ETV特集~問われる戦時性暴力」への政治介入事件をめぐって、臺宏士さんが元朝日新聞記者・現『週刊金曜日』記者の本田雅和氏にインタビューした記事が載っていた。読みごたえのある記事だった。この番組改変事件にはまだ不明のことがらがあって、未完の出来事だと思っている。

「週刊金曜日」の記事から拡大『週刊金曜日』の記事から=撮影・筆者

 TBSで、いつものように特集プレビュー。コロナ禍の下での生活困窮者支援の取材をした特集が前半に据えられていた。僕は、携帯電話の貸し出し支援で困窮者を支える活動の模様を取材したのだが、驚くほど放送時間が圧縮されていて、正直気抜けしてしまった。まあ、いいや。こんなもんだ。こういうふうに徐々にヤル気をなくしていく自分を客観視しているのはよくないなと思い直し、声を出す。沖縄でのオミクロン株を中心とした感染拡大は、在沖米軍基地から外に「しみ出した」要素が大きいのだが、先日の林芳正外相とのやりとり(「日米地位協定を見直す気はない」)がVTRにあったので、短くとも触れることにした。

 14日に死去した宮内鎮雄さんの亡骸(なきがら)と対面する機会をご遺族の方々が設けていただくことが急遽決まったとの連絡が午後に入る。荻窪の葬儀場で。

 東大前の事件は、どうやら共通テストそのものをターゲットにした異様な事件の様相。世の中が相当におかしくなっている。受験が人生の目的のすべてだなんて。

 夜中、先日のトンガ諸島の海底火山大噴火の余波で、想定外の津波が日本の太平洋岸に押しよせてきているとの速報が夜中に何度も携帯電話に入る。眠れないくらいの頻度で。まいった。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『抗うニュースキャスター』(かもがわ出版)、『漂流キャスター日誌』(七つ森書館)、『筑紫哲也『NEWS23』とその時代』(講談社)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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