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ウクライナより愛をこめて① 陸路で国境を越えた

[2月19日~2月25日]福島市、イスタンブール~ブカレスト~ウクライナ

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

2月19日(土) 『報道特集』の生放送の日。前半はアサリの産地偽装問題のその後。これはCBC(中部日本放送)の長年にわたる調査報道の結果を『報道特集』内でおよそ1カ月前に放送したところが、国や行政が慌てて動き出して、スーパーマーケットから熊本産のアサリが消えてしまうほどの衝撃が拡がった。その続報だったが、産地偽装をきっかけに日本の食の構造の病んだ部分がどんどん露呈してきた形だ。深い話である。

 後半は緊迫するウクライナ情勢。ガルージン駐日ロシア大使との緊張感を孕んだやりとりもごく一部だが放送されていた。ロシアとウクライナとベラルーシは一体だ、と断定していた。驚いた。

 先週の日本記者クラブでの駐日ウクライナ大使の「内戦」発言も考えさせられた。自分が、だ。正確には僕が質問で使った言葉は「内戦状態」であって、同じウクライナ人同士が殺しあうのは取材していて悲しい気持ちになったということを日本語で喋ったのがいけなかった。コルスンスキイ大使は幾分怒気を露わにして「内戦」という表現には同意できないと、まず述べた。こういうことはきちんと伝えた方がいいのだ。夜、プライベートな用件で動く。

2月20日(日) 朝、がんばってプールに行き泳ぐ。このところ食べ過ぎで体重が増しているので、がっつりと泳ぐ。メディア状況に関する原稿を書き始める。

 1月27日にNHKの『ニュース シブ5時』という番組で放送された「政権の歴史戦チーム」なるものの岩田明子解説委員による言い草があまりに酷くて、あきれ果ててしまった。

1月27日『シブ5時』より 筆者撮影)拡大1月27日のNHK『ニュース シブ5時』より=撮影・筆者

 まあ、どういう人物かは、彼女のこれまでのメディアでの言動を見る限りわかっていたつもりだったが、あまりにも度を越した臆面のなさに接すると、もはや救いのなさを感じてしまう。自発的隷従。どのような政権になろうとも権力に傅(かしず)くその「精神の奴隷」のような生き方に、何だか虚しさに襲われる。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『抗うニュースキャスター』(かもがわ出版)、『漂流キャスター日誌』(七つ森書館)、『筑紫哲也『NEWS23』とその時代』(講談社)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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