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ガルージン駐日ロシア大使は必死に「でっちあげだ」と……

[4月3日~4月11日]日本記者クラブ連続会見、ガルージン駐日ロシア大使……

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

4月3日(日) プールへ行き、泳ぐ。3月20日の日本ペンクラブのイベントで読み上げられた、沼野充義さんのメッセージ(恭子夫人が口述筆記したものを自ら代読)の内容をテープから書き起こしてみた。「神奈川大学評論」に書く原稿の中で要約を紹介したいので。つくづくあの時点において、最も正気を保ち得ていた内容だったなと思う。今、皆がどこか浮足立っている。ロシアのウクライナ侵攻以降、転向とか宗派替えが充溢している。まともな論壇こそが今求められているのに、ない。

 ところで、最近、日本記者クラブの記者会見の内容が随分改善されてきたように思う。ウクライナや沖縄に関する連続勉強会的な会見ラインナップをみて、そう思うのだ。

4月4日(月) キーウ近郊の町や村(ブチャなど)から民間人の遺体が続々と見つかっているという報道。「ロシアによる残忍な戦争犯罪」というストーリーが全メディアの基調。「神奈川大学評論」の原稿を書く。 

 TBS近所でランチをとっていて、旧TBSビジョン社の塩澤喜代彦氏が既におととし死去されていたことを店主から教えられ、不覚の涙。ドナルド・キーン氏から深い信頼を得ていた紳士であった。そのような知性に満ちた人物がかつてのTBS界隈にはゴロゴロいた。

 そう言えば、宮崎学氏の死去を今朝の新聞で知った。『突破者』で知られた氏と、一時頻繁に会って取材をともにしていた。オウム事件のさなかのことだ。合掌。

2013年、ドナルド・キーン氏に取材した際に立ち会っていただいた塩澤喜代彦氏(左)拡大2013年、ドナルド・キーン氏(右)に取材した際に立ち会っていただいた塩澤喜代彦氏(左)
拡大宮崎学氏の訃報=朝日新聞2022年4月4日付、撮影・筆者

会見中の秋山信将一橋大学大学院教授=日本記者クラブ、撮影・筆者拡大会見中の秋山信将一橋大学大学院教授=日本記者クラブ、撮影・筆者
 15時から日本記者クラブでウクライナ情勢に関する連続記者会見の6回目。秋山信将・一橋大学大学院教授。核軍縮の観点から、今次のウクライナ侵攻について述べる。ロシアが戦術核を使う可能性についても否定していなかった。勉強になったが、いわゆる「核シェアリング論」については「個人的には議論はすべしと思う。議論自体を封じ込めることはかえって核の神話を維持することになる」と述べていた。そうか? 今、登場してきた「核シェアリング論」の文脈に立ち入らずに、そのように一般化して是認することの危険性はどうなのだろうか。

 S氏と電話で長話。バービ・ヤールの谷事件、ショスタコーヴィチの交響曲第13番、フルシチョフ、NATO(北大西洋条約機構)は善か、レジスタンスの神話化など、話が多岐多方面にわたる。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『抗うニュースキャスター』(かもがわ出版)、『漂流キャスター日誌』(七つ森書館)、『筑紫哲也『NEWS23』とその時代』(講談社)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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