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沖縄本土「復帰」50周年の日に何が

[5月9日~5月18日]武藤一羊氏、「復帰」50周年記念式典……

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

ウチナーグチ=沖縄言葉で法廷を再現

5月10日(火) 朝、がんばってプールに行き、泳ぐ。最近太り気味だ。ストレスがたまると過食になる。すると太る。すると腰が痛くなる。すると泳ぎたくなる。プールのループ。プールで顔見知りになった方から、朗報。「来月から土日も朝9時からプール開くみたいですよ」。

 その後『報道特集』の定例会議。オンライン参加。沖縄企画の素材のプレビュー。

 16時過ぎから沖縄国際大学の授業。オンラインで。沖縄に来たウクライナからの避難者に対して何が具体的にできるのかを考えてもらうグループ討議。先日、わざわざ沖国大に来ていただいたディアーナ・メドヴィードワさんへのせめてものお礼に何ができるのか。他人事で終わらせないことが必要だと思うゆえの授業。沖国大の浦本寛史先生に聞いてみると、学生たちがかなり熱心に話し合っていたという。だから学校という場所は面白い。

 夜22時すぎに、自民党本部前の路上でハンガーストライキを続けている元山仁士郎さんに会いに行く。思ったより元気だったが、相当にキツい、だろうなと思う。15日の「復帰」50周年の日は沖縄にいるそうだ。沖縄でもまた会おう。

ハンガーストライキ中の元山仁士郎さん拡大ハンガーストライキ中の元山仁士郎さん=撮影・筆者

5月11日(水) 朝、NHK・BSのワールドニュースをみていたら、ウクライナ公共放送が、戦場で戦う父親に向けた子どもたちのメッセージを集めてまとめて流すニュースをやっていた。その後にロシア国営テレビの『べスチ』の内容の一部を放送していた。ロシア軍に従軍している記者が、ウクライナ側を一貫して「ネオナチ」と呼び続けていた。パラレル・ワールド。ピューリッツァー賞に「ウクライナのジャーナリストたち」が選出されたことの意味をきちんと考えるべし。

 朝から中野区内にある法廷セットのスタジオで、沖縄企画の法廷部分の再現シーンを撮る。嬉しいことにカメラマンは気心の知れたMだ。当初は、イメージ映像的なことを考えていたが、Wディレクターが手配した出演者の皆さんが、再現シーンの内容にとても興味をもってくれたようで、ウチナーグチ=沖縄言葉を含めて実際に発話して演じていただく方向になった。このことが大いに良い方向へと回っていくきっかけとなった。あっという間の2時間半だった。すばらしい。

 女性の出演者は、何と先日、東府中で行われた大工哲弘さんのライブ会場で働いていた方だった。その方が「ウチナーグチ」指導までやってくださった。沖縄の言葉を禁じ、標準語を使いなさいと命じ、被告全員、弁護人、傍聴人らをほぼ全員退廷させた事実の政治性を考えることが企画のメインテーマのひとつなので、きわめて重要なパートなのだった。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『抗うニュースキャスター』(かもがわ出版)、『漂流キャスター日誌』(七つ森書館)、『筑紫哲也『NEWS23』とその時代』(講談社)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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