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「娯楽化」される差別のありようが問われた「ニュース女子」裁判

「在日の出自に着目した誹謗中傷を招きかねない」番組と認めた高裁判決

北野隆一 朝日新聞編集委員

BPOは「名誉毀損の人権侵害」認定

 辛さんは1月27日付でBPOに申立書を提出。「番組はヘリパッド建設に反対する住民を『テロリスト』『犯罪者』とし、申立人(辛さん)がテロ行為、犯罪行為の『黒幕』であるとの誤った情報を故意に摘示した」とし、「申立人が外国人であることをことさらに強調して、不法な行為をする『韓国人』の一部であるかのような人種差別を扇動するものであった」として「名誉を毀損する内容である」と主張した。

 BPOは二つの委員会が審議し、それぞれ意見や勧告を発表した。まず放送倫理検証委員会は2017年12月14日、番組には「重大な放送倫理違反があった」とする「意見」を公表した。

 放送倫理検証委員会はMXテレビや制作会社から報告書や回答書の提出を受け、委員会としても独自に沖縄入りして現地で調査した。地元の消防本部や地元の区長から聞き取った結果、

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筆者

北野隆一

北野隆一(きたの・りゅういち) 朝日新聞編集委員

1967年生まれ。北朝鮮拉致問題やハンセン病、水俣病、皇室などを取材。新潟、宮崎・延岡、北九州、熊本に赴任し、東京社会部デスクを経験。単著に『朝日新聞の慰安婦報道と裁判』。共著に『私たちは学術会議の任命拒否問題に抗議する』『フェイクと憎悪 歪むメディアと民主主義』『祈りの旅 天皇皇后、被災地への想い』『徹底検証 日本の右傾化』など。【ツイッター】@R_KitanoR

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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