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安倍元首相銃撃・殺害事件をテレビはどう報じるか

[7月9日~7月17日]安倍元首相銃撃事件、参院選、旧統一教会……

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

選挙特番が色あせて見える

7月10日(日) 参議院選挙の投開票日。安倍元首相銃撃・殺害事件が投票行動にどのように影響を及ぼしたのか。僕は、と言えば、入院中の母親の関係で、新幹線で富山に移動。そのまま病院で母親と1時間面会。その後ももろもろの動き。Hさん。

 参議院選挙は投票率がようやく5割を回復し、前回より若干持ち直したようだった。午後8時の投票締め切りと同時に政党別予想獲得議席数をドカンと出す。このところの選挙特番の定番スタイル。今回ほど、選挙報道は事前にどこまで論点を深く掘って提供することが大切かを痛感したことはない。ましてや安倍元首相銃撃事件という衝撃的出来事で一種ショック状態になった国民に、何を言わなければならないのかを考えさせられたことはない。

当日の選挙特番より 途中でテレビを切ってしまった拡大当日の選挙特番より。途中でテレビを切ってしまった=筆者提供
同拡大

 結果は、「事件前に」各メディアが予測していた獲得議席数とほとんど変わっていないではないか。「弔い合戦」とか杞憂していた人々の予想は外れて、今回の事件はむしろ、投票に出向くような影響をもたらしたのではないか。詳細な分析が待たれる。選挙特番も何だか色あせて見える。

参議院の政党別議席獲得数(左)拡大参議院の政党別議席獲得数=選挙特番より、筆者提供
週刊文春の議席獲得予想数拡大参院選前の「週刊文春」の議席獲得予想数=筆者提供

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『抗うニュースキャスター』(かもがわ出版)、『漂流キャスター日誌』(七つ森書館)、『筑紫哲也『NEWS23』とその時代』(講談社)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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