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東京パラリンピックから1年 パラスポーツの新たな展開

注目に応えた車いすテニスのレジェンド国枝、海外に「転勤移籍」するバスケの秋田……

増島みどり スポーツライター

 テニスで今年最後の4大大会となる「全米オープン」(ニューヨーク)で、大会最終日の11日に車いす男子シングルス決勝に臨んだ国枝慎吾(38=ユニクロ)は、イギリスのヒューウェットに敗れて準優勝となり、パラリンピック翌年の難しい1年を終えた。

 錦織圭(32=ユニクロ)が今年1月の左股関節の手術から回復が思わしくなく欠場。女子では、全米を過去2度制した大坂なおみ(24)が初戦で敗退と、日本勢が序盤でつまずく中、昨年の東京パラリンピックシングルスで2大会ぶり3個目の金メダルを獲得した国枝に、より大きな注目と期待が集まった大会でもある。

年間グランドスラムは逃したが笑顔で現役続行

国枝拡大2021年東京パラリンピックの男子シングルス決勝第2セット、フォアハンドショットを放つ国枝慎吾=2021年9月4日、有明テニスの森 

 東京で大きな目標を果たした後は、蓄積した心身の疲労も重なり、一時はテニスから離れたという。今年1月、最初の4大大会「全豪オープン」(メルボルン)で2年ぶり11度目の優勝を飾った最中でさえ、「これが最後の試合になるかもしれない」と、迷いを抱えながらの出場だった。

 しかし、続く5月の「全仏オープン」(ローランギャロス)でも4年ぶりとなる8度目の優勝を果たすと、勢いは止まらず、過去1度も優勝できず苦手とされた芝での「全英オープン」(6月ウインブルドン)を、38歳で初制覇する快挙を成し遂げた。

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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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