注目に応えた車いすテニスのレジェンド国枝、海外に「転勤移籍」するバスケの秋田……
2022年09月22日
テニスで今年最後の4大大会となる「全米オープン」(ニューヨーク)で、大会最終日の11日に車いす男子シングルス決勝に臨んだ国枝慎吾(38=ユニクロ)は、イギリスのヒューウェットに敗れて準優勝となり、パラリンピック翌年の難しい1年を終えた。
錦織圭(32=ユニクロ)が今年1月の左股関節の手術から回復が思わしくなく欠場。女子では、全米を過去2度制した大坂なおみ(24)が初戦で敗退と、日本勢が序盤でつまずく中、昨年の東京パラリンピックシングルスで2大会ぶり3個目の金メダルを獲得した国枝に、より大きな注目と期待が集まった大会でもある。
東京で大きな目標を果たした後は、蓄積した心身の疲労も重なり、一時はテニスから離れたという。今年1月、最初の4大大会「全豪オープン」(メルボルン)で2年ぶり11度目の優勝を飾った最中でさえ、「これが最後の試合になるかもしれない」と、迷いを抱えながらの出場だった。
しかし、続く5月の「全仏オープン」(ローランギャロス)でも4年ぶりとなる8度目の優勝を果たすと、勢いは止まらず、過去1度も優勝できず苦手とされた芝での「全英オープン」(6月ウインブルドン)を、38歳で初制覇する快挙を成し遂げた。
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