メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

個人の葬式と公的な国葬をごちゃ混ぜにするのはやめてほしい

赤木智弘 フリーライター

 9月10日、元2ちゃんねるの管理人であるひろゆき氏が次のようなツイートをした。

人の葬式に行かない人は、黙って行かなければいいだけです。
「行きません」とわざわざ言う必要はないと思います。
遺族と参列者に失礼です。
葬式に行かない人に「行くべきだ」という人は野暮です。
弔意を表す、表さない、表し方は、個人の自由です。
強制されたものは本心からの弔意ではないです。

 このツイートは、「欠席」に丸をつけた国葬の案内状の写真をSNS等にアップして国葬反対をアピールしている一部の野党議員の姿勢を批判したものと考えられる。

国会議員に届いた安倍晋三元首相の「国葬」の案内状(画像の一部を加工しています拡大国会議員に届いた安倍晋三元首相の「国葬」の案内状(画像の一部を加工)

 ツイッターの後半部分には「弔意を表す、表さない、表し方は、個人の自由」とは書いてある。だが、前半部分で「行きません」と表明しているのは批判しているのだから、行かないと意思表示することだけは「個人の自由」ではないということらしい。ずいぶんと狭量な「自由」である。

 この意見はネットでも、野党に批判的な人たちの賛同を集めて注目されているようだ。

 ところで、ひろゆき氏に言いたいことがある。

 「なんだろう、個人の葬式と公的な国葬をごちゃ混ぜにするの、やめてもらっていいですか?」


筆者

赤木智弘

赤木智弘(あかぎ・ともひろ) フリーライター

1975年生まれ。著書に『若者を見殺しにする国』『「当たり前」をひっぱたく 過ちを見過ごさないために』、共著書に『下流中年』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

赤木智弘の記事

もっと見る