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プロバスケBリーグがスポーツくじに悲願の「参戦」

「WINNER」発売開始 スポーツ振興の新たな可能性に期待

増島みどり スポーツライター

 独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)は9月26日、2001年にスタートして21年になる「スポーツ振興くじ」に、従来のサッカーJリーグに、バスケットボール男子のBリーグを新たに加え、1試合の予想ができる「WINNER(ウィナー)」を発表し、同日、販売を始めた。

興行の安定とクリーンな運営確立の証しにも

開幕戦Bリーグ開幕戦の名古屋D―三河。第1クオーターでシュートを打つ三河のダバンテ・ガードナー選手=2022年9月29日、名古屋・ドルフィンズアリーナ

 発表会見は、日本のバスケットボール界で聖地と言われ、数々の名勝負を繰り広げてきた代々木第2体育館。Bリーグは、2015年にリーグが創設された当時、川淵三郎氏が初代チェアマンとなり、プロ競技として安定した興行とクリーンな運営を目指し、Jリーグにならって土台をつくってきた。過去には異なる二つのリーグが存在し、FIBA(国際バスケットボール連盟)から無期限の出場停止処分を受けるなど信頼を失いかけたバスケ界にとって、くじへの参加はいわば悲願で、リーグ戦開始から7年で安定性やクリーンな運営を達成したひとつの証しでもある。

 Bリーグは、開幕カードの名古屋ダイヤモンドドルフィンズ対シーホース三河戦が「ウィナー初戦」に。一方Jリーグは、10月1日の第31節から対象となる。11月にW杯カタール大会が行われるため、今季は日程が前倒しされ、11月5日の第34節がリーグ最終戦と、31節は残り4試合のラストスパート。かたや開幕戦、かたや優勝争いのクライマックス、と、対照的な状況下で始まるのもユニークだ。

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