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「良かった」と思える国葬だったのか?

これは「戦後民主主義」の葬儀であった

田中駿介 東京大学大学院総合文化研究科 国際社会科学専攻

 「(国葬が)終わったら反対していた人たちも、必ず良かったと思うはず。日本人なら」。

 これは、自民党の二階俊博・元幹事長が9月16日に収録されたTBSのCS番組『国会フロントトーク』での発言だ。

 国葬で弔辞を読んだ菅前首相は、国葬当日に安倍氏に献花をする若者が多いことを、なぜか事前に用意されたはずの原稿に盛り込んだ。いわく、「二十代、三十代の人たちが、少なくない」「明日を担う若者たちが、大勢、あなたを慕い、見送りに来ています」。

 「日本人なら……」「若者なら……」などと「大きな主語」で、あたかも弔意を示すのは当然とでも言いたげな政治家の発言を聞くにつけ、我慢がならない思いでいっぱいだ。

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筆者

田中駿介

田中駿介(たなかしゅんすけ) 東京大学大学院総合文化研究科 国際社会科学専攻

1997年、北海道旭川市生まれ。かつて「土人部落」と呼ばれた地で中学時代を過ごし、社会問題に目覚める。高校時代、政治について考える勉強合宿を企画。専攻は政治学。慶大「小泉信三賞」、中央公論論文賞・優秀賞を受賞。twitter: @tanakashunsuk

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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