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真価と進化が問われる2年目のWEリーグ 

新チェアに高田春奈氏が就任 来夏のW杯に向けて課題の集客増に期待

増島みどり スポーツライター

 昨年スタートした女子サッカー初の国内プロリーグ「WEリーグ」が新設したWEリーグカップ決勝が10月1日、秋晴れの「味の素フィールド西が丘」(東京都・北区)で行われ、0-3の劣勢からPK戦に持ち込む大逆転で、「三菱重工浦和レッズレディース」(浦和)が、「日テレ東京ヴェルディベレーザ」(ベレーザ)を下して初代女王に輝いた。

 両クラブは1年前、WEリーグ開幕戦(2021年9月12日)でも、同じ西が丘でメモリアルな対戦をしており、女子サッカーを支えてきたライバル同士。カップ戦決勝での激突は、1年目の総括的な意味合いとともに、22、23日に各地で開幕する2年目のWEリーグを占う「プレシーズンマッチ」としても注目の対戦だった。

9分の猛攻で同点、PK戦を決めて2冠をつかんだ浦和

 前半、なでしこジャパンにも選出されているベレーザの植木理子が立て続けにゴールを奪って2-0で後半へ。後半に入っても中盤を中心にペースを握り27分、村松智子が3点目を入れて試合は決まったかに見えた。

浦和優勝拡大PK戦を制し喜び合う三菱重工浦和の選手たち=2022年10月1日、東京・味の素フィールド西が丘

 しかし30分、清家貴子が逆襲の1点を奪うと、浦和が一気に息を吹き返す。31分には、2011年W杯ドイツ大会優勝メンバーのベテラン、安藤梢が2点目を奪って流れを作り、39分には菅原優衣香がプレッシャーのかかるPKを決めて、わずか9分間の猛攻で同点に追いついた。PK戦も、浦和が勢いを保ったまま4-2でベレーザを退け、2月に初制覇した皇后杯に続き、浦和は一発勝負となるトーナメントでの強さを示した。

 リーグ戦優勝は、独走したINAC神戸、皇后杯とWEリーグカップ戦は浦和レディースの2冠と、これで全タイトルが終了。2年目は、各クラブがどう反撃するかにも期待感が募る。

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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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