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【2】サニブラウンが語る学校スポーツの理想像

「スポーツを通じてもっと世界に触れられる仕組みを」

増島みどり スポーツライター

 学校の部活動を地域に移行する試みの意義と課題を、スポーツの視点から考える連載「部活とスポーツ」の第2回は、陸上短距離走のエース、サニブラウン・ハキーム選手が語る学校スポーツ改革への期待です。連載第1回の「動き出した中学部活動の地域移行」(2022年09月01日付)はこちらからお読みいただけます。

 10月下旬、今年の日本スポーツ界に歴史的な革新をもたらした主役の一人が、数カ月ぶりに里帰りしていた。

 陸上短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(23=米フロリダ州、タンブルウィードTC所属)は、今年7月、米オレゴン州ユージーンで行われた世界陸上男子100メートルで、世界選手権の同種目では初めて、日本人スプリンターとして決勝に進出。オレゴン大会で節目となる20回を迎えた同大会で、日本人スプリンターたちが過去にチャレンジしては跳ね返されてきた厚い壁を突破し、歴史的快挙を達成した。

100m決勝拡大世界選手権男子100m決勝でゴールするサニブラウン・ハキーム=代表撮影 米オレゴン州ユージーン、2022年7月16日

子どもたちに感じた世界への憧れや目標

 世界陸上以降では初めてとなる帰国に、出身地の福岡県北九州市をはじめ、各地で子どもたちに向けた陸上教室を開催し、契約するシューズメーカー(プーマ)を訪問するなど「リラックスして楽しめた」と言う。歴史的快挙、といっても、自分の成績が国内でどう受け止められ、称賛されているか、内心不安もあったようだ。

 世界のファイナリスト(決勝進出者)を前にした子どもたちが、競技について質問する真剣さに驚かされたそうだ。

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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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