2021年08月14日
米国はベトナムに50万人近い兵員を送りながら戦局は泥沼化の一方。1967年夏に頻発した黒人暴動も大国の病根をさらけだした。政策不信から反戦運動が急激に拡大。カリフォルニア大学は学生運動のメッカといわれ、反戦集会に連日参加者がひしめいた。自治会やセクトの主導ではない。学生たちは将来徴兵され戦場に送られる可能性があり、イデオロギーが先行しがちな日本とは別の真剣さがある。集会では徴兵拒否の意思表示として徴兵カードを焼く光景がしばしば見られた=1967年12月、カリフォルニア大