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結果を急ぐまい――少し長い目でこの国の民主主義の行方を見守りたい

菅沼栄一郎

菅沼栄一郎 朝日新聞記者(地域報道部)

 私たちは政治に「結果」を急ぎ過ぎてはいないだろうか。

 高速道路の無料化や子ども手当を約束した生煮えマニフェストは消化不良のまま路線変更。普天間基地移転の「少なくとも県外」の公約は鳩山前首相の自爆につながった。その原因は一義的には、民主党と前首相の「未熟さ」だろうが、私たちが政権交代の果実をせかしたことも、一連のできごとの遠因になっていると思う。この時代に課題を解決したり、社会のありようを変えたりするには、時間がかかると覚悟した方がいい。

 一方で、東北の片隅で見つけた「小さな民主主義」の試みは、辛抱強く見守ることの意味を改めて教えてくれた。

 宮沢賢治の生まれ故郷として知られる岩手県花巻市は07年から「小さな市役所」の試みを進めている。役所を小さくするのではなく、市内を27地区に分けて、総額2億円の地域づくり交付金を配り、独自のアイデアで地域作りを進めてもらう構想だ。 ・・・ログインして読む
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筆者

菅沼栄一郎

菅沼栄一郎(すがぬま・えいいちろう) 朝日新聞記者(地域報道部)

朝日新聞記者 1955年11月27日生まれ。80年、新聞記者に。福島支局、北海道報道部、東北取材センターなど地域を歩く。この間、政治部で自民党などを担当。著書に『村が消えた――平成大合併とは何だったのか』(祥伝社新書)、『地域主権の近未来図』(朝日新書、増田寛也・前岩手県知事と共著)。

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