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代表選は政策の争いか?――「みそぎ性」と大連立

高成田享

高成田享 仙台大学体育学部教授(スポーツメディア論)

 「みそぎ選挙」という言葉がある。不祥事を起こしたり、汚職などの疑惑を持たれたりした政治家が選挙で有権者の判断を仰ぎ、当選すれば身の汚れが洗い流され潔白の身になる、という意味で使われている。「みそぎ」という神事を自分勝手な政治のたとえに使うのは、いかにも魑魅魍魎(ちみもうりょう)のすむ政治の世界ならではと言えるが、有権者の判断を経るという意味では、民主主義の仕組みとはいえるだろう。

 ただ、有権者といっても、実際にはその政治家の選挙区の有権者になるわけで、政治家が選挙区で強い影響力を持つ場合には、一般の有権者の判断とは異なる結果が出ることになる。ロッキード事件の田中角栄(歴史上の人物なので敬称略)がこの言葉の走りといわれているようだが、逮捕されたあとの直後の「ロッキード選挙」(1976年12月)では、その前よりも得票数をふやした。

 今回の民主党の代表選は、菅直人氏と小沢一郎氏との首相の座を争う選挙であると同時に、民主党内での小沢氏のみそぎという意味もありそうだ。

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筆者

高成田享

高成田享(たかなりた・とおる) 仙台大学体育学部教授(スポーツメディア論)

1948年、岡山市生まれ。71年に朝日新聞社に入り、経済部記者、アメリカ総局長、論説委員などを経て、2008年から石巻支局長。この間、テレビ朝日系「ニュースステーション」キャスターも経験。2011年2月に退職し、仙台大学教授。東日本大震災後、復興構想会議の委員を務める。主な著書に『ディズニーランドの経済学』(共著、朝日文庫)、『こちら石巻 さかな記者奮闘記――アメリカ総局長の定年チェンジ』(時事通信出版局)、『さかな記者が見た大震災 石巻讃歌』(講談社)など。

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