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現政局を考える――新しい首相選出の方法を

鈴木崇弘

鈴木崇弘 城西国際大学客員教授(政治学)

  3・11東日本大震災の影響はいまだ大きく、余波はその被害に勝るとも劣らずと考えられる。いまだ多くの行方不明者が存在するが、緊急救済の段階から、復旧・復興のステージに移行しつつある。また、4月の統一地方選が終わり、民主党や菅現政権に対する批判や不満がより明確になってきている。

 このような状況を受け、野党のみならず民主党内部からも、菅首相批判は公然化してきている。また「菅おろし」の動きが、政局とも絡んで強まったり沈静化したりしながら政界の底流として存在し、今後の不透明さを増している。

 これらの動きをみていると、2009年に政権交代が起き、震災という未曾有の出来事が勃発したにもかかわらず、旧態依然の政治ゲームをしているとしか思えない。

 確かに、菅さんが総理になって以降、特に大震災以降の政権運営を見ていると、菅さんのリーダーシップには、残念ながら失望させられることが多く、首相としての資質にも疑問を感じることが多い。また重大な政策上のミスは必ずしもしていないとはいえ、菅さんから、この状況で、日本社会を守り、日本国民を全体として、また一体として国難に立ち向かうように奮い立たせるようなメッセ―ジもない。

 この考えには多くの議論があろうが、2001年に起きた9・11同時多発テロ後、リーダーシップと資質に問題のあったといわれるブッシュ大統領のもとでさえ、米国(社会)は立ちあがり、毅然として国を守るという状況が生まれた。それと比べても、菅首相のリーダーシップ不足を感じる。だから、筆者も、現状の混迷と不透明感を払しょくできるのであれば、菅さんを代えてもいいと思っている。

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筆者

鈴木崇弘

鈴木崇弘(すずき・たかひろ) 城西国際大学客員教授(政治学)

城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科客員教授。1954年生まれ。東京大学法学部卒。マラヤ大学、イースト・ウエスト・センターやハワイ大学大学院等に留学。東京財団の設立に関わり、同財団研究事業部長、大阪大学特任教授、自民党の政策研究機関「シンクタンク2005・日本」の設立に関わり、同機関理事・事務局長などを経て現職。中央大学大学院公共政策研究科客員教授。著書に『日本に「民主主義」を起業する――自伝的シンクタンク論』『シチズン・リテラシー』『僕らの社会のつくり方――10代から見る憲法』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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