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朝日新聞がウィキリークスから日本関係の米外交文書の提供を受けて、非常に重要なスクープを世に出した。

 特に、米軍普天間飛行場の移設をめぐる未公開文書の報道は、現実の外交・政治に強いインパクトを与えた。朝日新聞報道の約1週間後、米上院の大物議員が超党派で日米両政府の現行計画は「非現実的」だとして、米軍嘉手納基地への統合を中心とする新たな移設案を検討するよう国防総省に求めたからである。

 ウィキリークスは昨年入手した米外交文書を、米ニューヨーク・タイムズ、英ガーディアン、仏ルモンドなど5紙誌に提供したが、日本関係の文書はあまり報道されなかった。

 ウィキリークスが保管し続けていたら宝の持ち腐れになっていた。しかし、日本の外交事情に通じたメディアに提供されることによって、現実の外交・政治の議論に生かすことができることになった。ジャーナリズムの役割を再認識することができたのは大きな収穫だったと言える。 ・・・ログインして読む
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筆者

春名幹男

春名幹男(はるな・みきお) 早稲田大学客員教授(米政治安保、インテリジェンス)

1946年京都市生まれ。大阪外国語大学卒。共同通信社ニューヨーク支局、ワシントン支局、ワシントン支局長。名古屋大学大学院国際言語文化研究科教授をへて、現在、早稲田大学客員教授。ボーン・上田記念国際記者賞・日本記者クラブ賞受賞。著書に『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『秘密のファイル―CIAの対日工作』(共同通信社)など。

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