小沢秀行
2011年05月30日
ひとたび国外に出れば、GNP世界第3位の経済大国の首脳として、それなりの敬意を持って遇される菅首相も、国内では「鈍菅」「空き菅」「スッカラ菅」と罵倒の限りを浴びせられています。今月22日の国会会期末に向け、政局の最大の焦点は、自民党が提出のタイミングを図っている内閣不信任案の行方にあります。
朝日新聞の直近の世論調査(5月14、15日)で、菅内閣の支持率は4月の21%から26%にわずかに上がりました。不支持率は60%から51%に下がりました。中部電力浜岡原発の運転停止が幾分か好感されたのかもしれませんが、なお2人に1人が支持していないという事実は、深刻です。菅首相に「早くやめてほしい」という人が41%もいるわけですから、世論の「嫌菅」感情は、ほとんど回復不能かもしれません。
当時は、小沢一郎、羽田孜両氏らのグループを中心に、自民党内から賛成39人、欠席16人の計55人の造反が出て、不信任案が成立しました。小沢、羽田両氏らは自民党を離党し、新生党という新党を結成して、総選挙に臨みました。
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