高橋和夫
2011年06月09日
事前の世論調査によれば、今回の選挙でも公正発展党の同様な勝利が確実視されている。理由は経済であり、外交である。
昨年後半の経済成長率は10パーセントを超えており、中国と並ぶほどの経済の拡大であった。また外交面でもレジェップ・タイップ・エルドアン首相の活躍が目立つ。
同首相は、2008年12月に始まったイスラエルのガザ攻撃を激しく非難した。これが、パレスチナ人への同情を強めつつあるトルコの有権者の喝采を浴びた。
これまでの長年にわたる実質上の同盟国であるイスラエルと距離を置き、イスラム諸国に接近する傾向は、トルコの経済にもプラスに働いている。トルコとイスラム諸国の経済関係が拡大しているからだ。
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