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政治の病につける薬は?(下)

松下秀雄

松下秀雄

 ■「長い目」でみる仕組みをつくる

 もうひとつ、これはどうかと考えている薬がある。

 結婚のたとえに戻ろう。

 例外はたくさんあるけれど、多くの夫婦は、そう簡単には別れない。

 腹が立つことは多いし、年中けんかもする。でも多くの場合、お互いに「長い目」でみて、相手の良いところも悪いところものみ込んでいる(ように見える。実は私には語る資格がない)。

 「長い目」でみるというところが、たぶんポイントだ。

 日本の政治はそれが苦手だ。

 米国大統領はたいてい、1期4年、あるいは2期8年の任期を務め上げる。英国の首相は、4年を待たず下院の解散に踏み切ることはめったにない。

 一定の期間は腰を据えて仕事をする。その姿を「長い目」でみて評価する。そんな作法が根付いていれば、一度つまずいても巻き返せる。

 ところが、あとで説明するように、日本の場合は年中、首相を引きずり降ろすチャンスがやってくる。その時、 ・・・ログインして読む
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筆者

松下秀雄

松下秀雄(まつした・ひでお) 

朝日新聞論説委員。1964年生まれ。東京大学法学部(政治コース)を卒業し、1989年に朝日新聞入社。政治部(現・政治グループ)では首相官邸や与野党、外務省、財務省、行政改革などを担当した。2009年から現職。

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