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 6月22日、オバマ大統領は、アフガニスタンからの米軍の段階的な撤退を発表した。2011年中に1万名を、2012年中に2万3千名を撤退させる。ということは2009年11月にオバマが増派を発表したのと同数の部隊を撤兵させるわけだ。そして、さらに撤兵を続け、2014年までにはアフガニスタン政府に治安の責任を全て引き渡す。

拡大アフガニスタン南部カンダハル州で、榴弾(りゅうだん)砲を発射する米陸軍兵ら=6月12日、ロイター
 治安権限がアフガニスタン政府へバトンタッチされる2014年の時点で、どの程度のアメリカ軍がアフガニスタンに残留するのかは、現段階では明らかではない。

 しかし、残るとしても限られた数であり、戦闘ではなくアフガニスタン軍への支援が主要な任務となろう。そして戦闘に従事する場合でも、対ゲリラ戦ではなく、特定の個人や組織を狙い撃ちにする対テロリスト作戦になるだろう。対ゲリラ戦においては、アフガニスタンの国民の人心を掌握するために長い時間と多くの人員と多額の資金を必要とする。アメリカ軍は、この任務をアフガニスタン政府にバトンタッチし、ビンラーディン殺害作戦のような特殊作戦に特化することになろう。必要なのは

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筆者

高橋和夫

高橋和夫(たかはし・かずお) 放送大学教養学部教授(国際政治)

北九州市出身、放送大学教養学部教授(中東研究、国際政治)。1974年、大阪外国語大学ペルシャ語科卒。1976年、米コロンビア大学大学院国際関係論修士課程修了。クウェート大学客員研究員などを経て現職。著書に『アラブとイスラエル』(講談社)、『現代の国際政治』(放送大学教育振興会)、『アメリカとパレスチナ問題』(角川書店)など多数。ツイッター https://twitter.com/kazuotakahashi ブログhttp://ameblo.jp/t-kazuo 

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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