小谷哲男(こたに・てつお) 小谷哲男(NPO法人岡崎研究所特別研究員)
法政大学非常勤講師。1973年、兵庫生まれ大阪育ち。専門は日米同盟と海洋安全保障。日本国際問題研究所研究員及び平和・安全保障研究所研究委員を兼務。同志社大学法学研究科博士課程満期退学。米国ヴァンダービルト大学日米関係協力センター客員研究員、岡崎研究所特別研究員等を歴任。平成15年度防衛庁長官賞受賞。平和・安全保障研究所・安全保障研究奨学プログラム13期生。中公新書より海洋安全保障に関する処女作を出版準備中。
小谷哲男
先日、横須賀を拠点とする米空母「ジョージ・ワシントン」(GW)が夏の作戦航海に出る前にこの島で行われる艦載機の陸上模擬着艦訓練(FCLP)を見学する機会を得た。
硫黄島に降り立ってすぐに米海軍からFCLPに関するブリーフィングを受け、滑走路に移動すると、6機の艦載機が1組となり、上空600フィートを旋回しながら滑走路を空母の甲板に見立て次々と離発着を繰り返していた。
地上では着艦信号士官が1回ごとの着艦を評価し、パイロットの成績として記録していた。
米海軍が艦載機を運用するようになって今年でちょうど100年である。1世紀かけて艦載機運用のノウハウを蓄積してきたのである。
中国海軍がこの夏にも最初の空母の運用を始めると伝えられているが、とても5年や10年では米海軍のレベルに達することはないだろうと感じた。
昼間の訓練を見学した後、夜間の訓練が始まるまで自衛隊に島の案内をしてもらった。
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