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学校「裏」サイトから学んだ「子どもと社会との関係」

鈴木崇弘

鈴木崇弘 城西国際大学客員教授(政治学)

 最近、『学校「裏」サイト対策Q&A――子どもを守るために』という本を出した(注1、注2)。

 学校「裏」サイトでは、子どもたちに絡んで、ネットいじめをはじめとするさまざまな問題が起きてきており、2005年ぐらいから社会的に注目を浴びてきている。 

 私もまだまだ学び続けていかないといけないが、日本の学校「裏」サイトについて研究を進めていくなかで、海外の状況と比較しながら、日本の子どもと社会との関係における問題と課題がみえてきた。本稿では、そのいくつかについて論じたい。

(1)学校「裏」サイトに関して冷静に考察・対処

 まずは、学校「裏」サイトの問題は、全体からみると非常に限定されているということである。世間一般や多くのメディア・書籍等では、ジャーリステックにこの問題を取り上げ、ある場合は誇張し、社会不安をあおるような状況があるが、その実態は大いに異なる。

 他方、件数は限定されているが、子どもたちがネットを通じて、ネットいじめや援助交際などの問題や危険に遭遇する可能性もあり、すべてのサイトやネット環境がそのような危険のある「裏」サイトになりうる可能性や危険性があるということである。

 つまり、サイトやネットそれ自体がすべて悪いのではなく、ネットいじめをはじめとするさまざまな問題の温床となる「裏」化したサイト(学校「裏」サイト)が問題だということだ。

 これらのことからわかるように、

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筆者

鈴木崇弘

鈴木崇弘(すずき・たかひろ) 城西国際大学客員教授(政治学)

城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科客員教授。1954年生まれ。東京大学法学部卒。マラヤ大学、イースト・ウエスト・センターやハワイ大学大学院等に留学。東京財団の設立に関わり、同財団研究事業部長、大阪大学特任教授、自民党の政策研究機関「シンクタンク2005・日本」の設立に関わり、同機関理事・事務局長などを経て現職。中央大学大学院公共政策研究科客員教授。著書に『日本に「民主主義」を起業する――自伝的シンクタンク論』『シチズン・リテラシー』『僕らの社会のつくり方――10代から見る憲法』など。

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