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潜水艦ハンターの競演――米海軍航空部隊創設100年

谷田邦一

谷田邦一 ジャーナリスト、シンクタンク研究員

  海中にひそむ敵の潜水艦を探し出し、追尾したり攻撃したりする航空機を「哨戒機」と呼ぶ。海上自衛隊と米海軍は現在、同じ米国製の機体、P3C(オライオン)を使って、日々、広大な海域をパトロールしている。かつては対潜哨戒機と呼ばれていたが、冷戦後、その任務は不審船や密輸船などの水上船舶の捜索にも広がり、日常の海洋の警戒監視活動にはなくてはならない存在になっている。

 神奈川県の厚木基地で7月8日、日米の哨戒機部隊の幹部や地元の米軍協力者らが集まり、こじんまりしたパーティーが催された。米海軍の航空部隊ができて今年がちょうど100年目にあたり、「coNA」(centennial of Naval Aviation)と呼ばれる一連の祝賀行事として行われた。3月に同基地であった初回の催しについては、今年3月に当サイトでご紹介した(「Tip of Spear(槍の穂先)――米海軍航空部隊創設100年」)

拡大写真1=筆者撮影
 米側の今回のホストは、厚木を拠点に活動するシェーン・バック第5・第7艦隊哨戒偵察航空群司令官(少将)、日本側は畑中裕生・航空集団司令官(中将相当)。

 いずれも名うての「潜水艦狩り部隊」の指揮官としてしられる。バック少将の管轄区域は、肩書きにある通り、アジア・太平洋(第7艦隊)と中東地域(第5艦隊)を股にかけた広大なエリアにおよぶ。

 この日のために、米海軍は沖縄・嘉手納基地におく部隊(VP40)から1機、海自は厚木基地に所属する第4航空群から1機のP3Cをそれぞれ差し出し、見学用に駐機場で公開した(写真1、写真2)。機体そのものは30年前後と古いが、搭載するセンサーや情報処理のコンピューターは最新のものを積んでいるそうだ。

 米側のクルーに、日米の機体の違いを尋ねてみた。

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筆者

谷田邦一

谷田邦一(たにだ・くにいち) ジャーナリスト、シンクタンク研究員

1959年生まれ。90年、朝日新聞社入社。社会部、那覇支局、論説委員、編集委員、長崎総局長などを経て、2021年5月に退社。現在は未来工学研究所(東京)のシニア研究員(非常勤)。主要国の防衛政策から基地問題、軍用技術まで幅広く外交・防衛問題全般に関心がある。防衛大学校と防衛研究所で習得した専門知識を生かし、安全保障問題の新しいアプローチ方法を模索中。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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