清谷信一
2011年07月25日
筆者は過去20年にわたってフランスを中心に欧州のオタクシーンの定位置観測を継続してきた。1998年には『ル・オタク――フランスおたく事情』(KKベストセラーズ)を上梓(2009年に『ル・オタク フランスおたく物語』」として講談社から文庫化)している。
本書を執筆した当時、「日本のオタク文化は世界で受け入れられるようになる」などと主張して変人扱いされたものだが、近年のジャパンエキスポの盛況ぶりを見ていると、時代は変わったと実感する。
ジャパンエキスポの会場はパリ郊外、シャルル・ド・ゴール空港に隣接するノール・ビルバンド見本市会場だ。ここはパリ最大の見本市会場で、多くの国際見本市が開催される。会場最寄りのRER(高速鉄道)の駅からは既にコスプレ姿の参加者が多数ホームに降り立つ。
日本のイベントでは、コスプレは会場に入ってから、がルールだ。
だが、こちらは
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