藤原秀人
2011年08月02日
沿海部の浙江省温州で多数の死傷者を出した7月23日の高速鉄道事故について、本紙社説の書き出しはこうだった。つまり、事故は想定の範囲内だったということだ。
中国で暮らした経験がある人なら、容易に理解してもらえるのだが、中国の交通機関はすべて危ない。
まずは鉄道。
中国で暮らす人は毎日のように鉄道事故が起きていることを知っている。今回の高速鉄道事故は温家宝首相が現場に行ったのでさらに注目を集めているが、その他の多くの事故はほとんど報じられない。ただ、ネットや口コミでは事故の模様は伝わる。地下鉄でエレベーターが突然とまって多くの人がけがをしたり、ドアが故障して体を挟まれたりするのは日常茶飯事だ。
車も危ない。
道路が
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