脇阪紀行
2011年08月18日
暴動が一段落した15日、キャメロン首相が地元で行った演説が印象的だ。
「(暴動の最中)誰もの頭に浮かんだ疑問がある。『親たちはどこにいるんだ』。なぜ若者たちはあんなひどい行動に及んだのか。家に誰もいず、面倒を見ない。彼らは自分を見失ったのか」
「壊れた社会(Broken Society)」の修復と再建が、「私の政治課題の最上位にある。問題を抱えた12万の家族の生活を変えていく。任期中にその目標を実現したい」
キャメロン氏は、暴動への怒りをあらわにして、砲火や略奪に加わった若者たちを「犯罪者」と呼び、参加者全員の摘発を警察に命じた。問題を抱えた12万の家族とは、失業や麻薬、アルコール中毒、貧困などなんらかの問題を持つ家族のことだという。
逮捕者は1800人をはるかに超えているという。ただ暴動参加者の実像はまだ明確ではない。多くは
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