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「菅首相を哲学する学者」の記事を読んで考えたこと

鈴木崇弘

鈴木崇弘 城西国際大学客員教授(政治学)

 菅政権も、必ずしも大きな成果を得ることなく、終わりそうだ。

 この菅政権(菅総理)に関して國分功一郎氏への興味深いインタビュー記事が、朝日新聞8月12日付のオピニオン面に掲載されていた。そのタイトルは、「菅さん常識外れ でも根底には思想 <制度を重視。市民が行政に参加する仕組みにつながる>」。

拡大國分功一郎 1974年生まれ。高崎経済大准教授。専門は哲学、フランス現代思想
 國分氏は、菅さんにある、制度を大切にする思想は、「今後の日本や民主主義を再構築していく上で重要な発想です」と評価している。

 そのこととの関連で、17世紀以降の政治哲学が原因になって、選挙を含めた立法権ばかり論じる立法権中心主義になっていると主張する。さらにその結果、私たちが生活している中で最も身近な行政権の執行(何ら拘束力のないパブリックコメントなどを除く)に対し、私たちが参加する機会がないと発言している。 

 だが、本当だろうか。筆者として、その主張には納得がいかない。 ・・・ログインして読む
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筆者

鈴木崇弘

鈴木崇弘(すずき・たかひろ) 城西国際大学客員教授(政治学)

城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科客員教授。1954年生まれ。東京大学法学部卒。マラヤ大学、イースト・ウエスト・センターやハワイ大学大学院等に留学。東京財団の設立に関わり、同財団研究事業部長、大阪大学特任教授、自民党の政策研究機関「シンクタンク2005・日本」の設立に関わり、同機関理事・事務局長などを経て現職。中央大学大学院公共政策研究科客員教授。著書に『日本に「民主主義」を起業する――自伝的シンクタンク論』『シチズン・リテラシー』『僕らの社会のつくり方――10代から見る憲法』など。

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