2011年09月17日
大手メディアに長く在籍した皮膚感覚で言えば、鉢呂辞任報道の背後に見え隠れしているのはほぼ2カ月前の松本龍・前震災復興担当相の辞任劇である。松本氏の暴言の論議はともかく、暴言を発した直後のメディア報道はまちまちだった。
一般紙で言えば、1面で展開した社もあれば、政治面や社会面で小さく扱った社もあった。松本氏がメディアのカメラがいるにもかかわらず「オフレコだぞ」と発言したことが報道を控えめにする要因だったのか。それとも被災地という遠隔地で東京本社から記者が同行していなかったのか、背景事情はつまびらかではないが、第一報で優劣がついたのは間違いなかった。
ここで後れをとった記者やメディアに芽生えるのが、いわゆる「特オチ恐怖症」だ。
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