2011年11月07日
その理由は技術革新である。頁岩(けつがん)の岩盤の中にガスや石油が閉じ込められていることは知られていた。こうしたガスと石油を、シェール(頁岩)・ガスとシェール・オイルと呼ぶ。問題はコストがかかり過ぎ、これまでは経済的に取り出すことができなかったことだ。
しかし技術革新により、それが可能になった。帝京平成大学の須藤繁教授の論考によれば、この技術革新の中心にあるのは水平掘りである。これは垂直に掘られた井戸の方向を地下で90度曲げて水平に掘り進める技術である。もう一つ重要なのは、岩盤に割れ目を入れる水圧破砕と呼ばれている技術である。
21世紀に入り、シェール・オイルとシェール・ガスの生産が急増している。アメリカの有力なラジオ局NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)が9月25日に報じた数値によると、石油でみると、2008年にはアメリカの国内消費の3分の2は輸入に依存していた。ところが2011年は、輸入依存度は
有料会員の方はログインページに進み、デジタル版のIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞社の言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください