2011年12月23日
しかし、北朝鮮のように通常でも外部から遮断された国家で、ましてや権力の移行期に内部で何が起こっているかを知ることは誰にもできない。当面は12月28日に予定される葬儀の準備で挑発的行動に出る余裕はないと思われるが、水面下では凄まじい権力闘争がすでに繰り広げられているかもしれない。
朝鮮中央テレビは三男の金正恩氏が権力を継承すると発表しているが、あまりにも若く、その指導力は未知数である。平和裏に権力を継承できるかどうかは、何よりも軍の動きにかかっている。とりわけ核・ミサイル兵器を管轄するミサイル指導局を掌握できるかどうかが鍵である。 ここは朝鮮人民軍総参謀部直轄で、最高司令官(金正日元帥)が直接指揮してきた。
核兵器は、北朝鮮において権力の象徴である。万が一、軍部が新体制の人事や政策に不満であれば、核兵器を独自に管理しようとするかもしれない。あるいは、軍部の中で核をめぐって内紛が起こり、内戦につながる
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