2012年03月21日
ドイツは第一次と第二次世界大戦でアメリカの敵国だった。またユダヤ人虐殺の責任を問われた。こうした理由からドイツ系の人々は、自らのルーツを強く主張することは控えてきた。
また白人であり、多くがキリスト教のプロテスタントであるドイツ系移民は、WASP(White、Anglo Saxon、Protestant 白人でイギリス系でプロテスタント)が「主流」の社会に自らのドイツ性を埋没させることが可能であった。肌の色ではイギリス系だろうがドイツ系だろうが区別がつかないからである。第二次世界大戦中に収用所に送り込まれた日系人との違いである。またドイツ系の人々は余りに多く、全員を収容所に送り込むなど不可能であった。
ドイツへの敵意というのは、たとえば食べ物の名前に現れた。一説によれば、アメリカ人が大好きなパンにソーセージをはさむサンドイッチは、ドイツから持ち込まれ、当初はフランクフルトとかフランクフルターと呼ばれていた。
しかし第一次世界大戦でドイツがアメリカの敵国となると、名前をホット・ドッグへと変えられた。
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