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「いつもの光景」を超えて――竹島(独島)を相互理解の契機に

金恵京 日本大学危機管理学部准教授(国際法)

 次に挙げられるのが、訪問日が8月15日に近かったということである。言うまでもないことだが、日本人にとっての8月15日と韓国人にとっての8月15日は全く異なる意味を持つ。「光復節」と呼ばれる同日は、日本からの独立を記念した国民の休日となっており、私が日本で20年近く過ごしてみたものの、それに匹敵する程の思い入れがある日は日本にない。

 独立から65年以上が経過した現在にあっても、この日を迎えると国中が自らの歴史を振り返り、思いを深くする。独立の際の老若男女が万歳をしていた光景を思い、国中が一体感を感じる日なのである。話を少し戻せば、サッカーの日韓戦は1945年の光復節における国民的一体感を追体験できる機会とも捉えられよう。

 一見すると、光復節は単純にナショナリズムが高揚する日と映るかもしれないが、それに止まらない。各家々では、

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筆者

金恵京

金恵京(きむ・へぎょん) 日本大学危機管理学部准教授(国際法)

国際法学者。日本大学危機管理学部准教授、早稲田大学博士(国際関係学専攻)。1975年ソウル生まれ。幼い頃より日本への関心が強く、1996年に明治大学法学部入学。2000年に卒業後、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程に入学、博士後期課程で国際法によるテロリズム規制を研究。2005年、アメリカに渡り、ローファームMorrison & Foester勤務を経て、ジョージ・ワシントン大学総合科学部専任講師、ハワイ大学東アジア学部客員教授を歴任。2012年より日本に戻り、明治大学法学部助教、日本大学総合科学研究所准教授を経て現在に至る。著書に、『テロ防止策の研究――国際法の現状及び将来への提言』(早稲田大学出版部、2011)、『涙と花札――韓流と日流のあいだで』(新潮社、2012)、『風に舞う一葉――身近な日韓友好のすすめ』(第三文明社、2015)、『柔らかな海峡――日本・韓国 和解への道』(集英社インターナショナル、2015)、最新刊に『無差別テロ――国際社会はどう対処すればよいか』(岩波書店、2016)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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