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 筆者は、ベビーカーで子育てをした経験もあり、日々通勤電車などでベビーカーの親子によく遭遇する一般の通勤者でもある。その意味では、両方の立場がわかるつもりだ。

 そのような筆者の視点からすると、「ベビーカーは邪魔ものか?」 という問いは、意外と難問だ。

 子どもが小さい間は、抱っこして親子で移動は比較的たやすい。だが子どもは、日々成長し、重くなり、親への負担も大きい。親の体調などの問題もある。そんなことを考えると、幼い子どもと戸外で移動しないといけない親にとり、ベビーカーは強い味方だ。

 しかも最近は、多くの駅にエレベータが設置されており、構内の上下の移動が容易になり、ベビーカ―(それがたとえ大きくても)での移動もしやすくなっている。

 子どもにとっても、ベビーカーを使用した方が、安定性や周りの圧迫感および体温の問題、親の子育てによるストレスからくる心的影響の軽減など(注1)からも、いい面があろう。

 他方、一般の電車などの通勤者にとって、ベビーカーは車内の多くの面積を占めるのも事実。朝のラッシャアワー時においては、筆者なども、急いでいたり、疲労がたまっているときは、親の気持ちもわかるが、ややいらつくことがないといったらウソになる。なかには、子育てなのだから、野放図にベビーカーを使おうが、どんなにスペースを使おうが、子どもが泣こうが暴れようがお構いなしの親もいる。

 特に、子どもが、体調や気分が悪く、ラッシュ時で多くの人々に囲まれストレスを感じているためか、泣いたり、大きな声をあげているときは、「おいおい、やめてくれよ。何とかしてくれ」という気持ちになることも多い。

 子どもが幼いうちは、

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筆者

鈴木崇弘

鈴木崇弘(すずき・たかひろ) 城西国際大学客員教授(政治学)

城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科客員教授。1954年生まれ。東京大学法学部卒。マラヤ大学、イースト・ウエスト・センターやハワイ大学大学院等に留学。東京財団の設立に関わり、同財団研究事業部長、大阪大学特任教授、自民党の政策研究機関「シンクタンク2005・日本」の設立に関わり、同機関理事・事務局長などを経て現職。中央大学大学院公共政策研究科客員教授。著書に『日本に「民主主義」を起業する――自伝的シンクタンク論』『シチズン・リテラシー』『僕らの社会のつくり方――10代から見る憲法』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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