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急増するアメリカのイラン人留学生

高橋和夫 放送大学教養学部教授(国際政治)

 ニューヨークにある国際教育研究所が11月12日に公表した報告書によれば、アメリカでイラン人留学生が急増している。2011―2012年度には、7000名のイラン人がアメリカの大学で学んでいる。これは前年度に比べると25パーセント増である。その8割は大学院生である。

 なお革命前は5万人を超えるイラン人留学生がアメリカで学んでいた。革命後は劇的に減少し、1999年には1700人にまで落ち込んだ。その後、イラン人留学生の数は上昇に転じた。

 イランの留学生を引きつける要因としてオバマ大統領の政策がある。対イラン経済制裁は強めつつも、オバマ政権は2011年からイラン人留学生の出入国規制を緩和している。出入国を容易にするように2年間有効な複数ビザを発行し始めた。10年後、20年後には、こうした留学生がイランの指導者となる可能性を見据えた長期的な政策である。

 イランから若者をアメリカへ押し出す要因として、同研究所の関係者は、 ・・・ログインして読む
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筆者

高橋和夫

高橋和夫(たかはし・かずお) 放送大学教養学部教授(国際政治)

北九州市出身、放送大学教養学部教授(中東研究、国際政治)。1974年、大阪外国語大学ペルシャ語科卒。1976年、米コロンビア大学大学院国際関係論修士課程修了。クウェート大学客員研究員などを経て現職。著書に『アラブとイスラエル』(講談社)、『現代の国際政治』(放送大学教育振興会)、『アメリカとパレスチナ問題』(角川書店)など多数。ツイッター https://twitter.com/kazuotakahashi ブログhttp://ameblo.jp/t-kazuo 

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