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「日本維新の会」も極右的政党になるのか?――「極右党首」が招く戦争への危険性

小林正弥 千葉大学大学院社会科学研究院教授(政治学)

■「極右党首」を迎えた「日本維新の会」が目指す「維新」とは何か?

 「日本維新の会」との合併にあたって、核武装や憲法廃棄という石原氏の持論はそのまま掲げられずに、それよりはマイルドな政策が合意文書には記されている。でも、石原新代表がこのような持論を公共の場で撤回しない限り、「日本維新の会」は「極右党首」を抱くことになるのだから、その政党自身が「極右政党」と見られる危険も覚悟しなければならないだろう。

 石原氏は、都知事の辞職と新党結成を表明した記者会見で、「硬直した中央官僚の支配制度」を変えることを主張して、憲法改正への意欲を示した。そして、橋下氏との合意文書でも「中央集権体制の打破」が初めに掲げられている。だから、石原氏の官僚制批判に注目して「日本維新の会」の「第3極」形成を論じる人もいる。

 しかし、石原氏のこの議論は、民主主義における第3極形成という視点で論じるべきではない。なぜならば、

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筆者

小林正弥

小林正弥(こばやし・まさや) 千葉大学大学院社会科学研究院教授(政治学)

1963年生まれ。東京大学法学部卒業。2006年より千葉大学大学院人文社会科学研究科教授。千葉大学公共研究センター共同代表(公共哲学センター長、地球環境福祉研究センター長)。専門は、政治哲学、公共哲学、比較政治。マイケル・サンデル教授と交流が深く、「ハーバード白熱教室」では解説も務める。著書に『対話型講義 原発と正義』(光文社新書)、『日本版白熱教室 サンデルにならって正義を考えよう(文春新書)、『サンデル教授の対話術』(サンデル氏と共著、NHK出版)、『サンデルの政治哲学 〈正義〉とは何か』(平凡社新書)、『友愛革命は可能か――公共哲学から考える』(平凡社新書)、『人生も仕事も変える「対話力」――日本人に闘うディベートはいらない』(講談社+α新書)、『神社と政治』(角川新書)など多数。共訳書に『ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業』(ハヤカワ文庫)など。

 

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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